マイクロプラスチック…ものすごくちっちゃなプラスチップのことですね。
このマイクロプラスチックやプラスチックビーズが環境汚染の社会問題となっています。さらにこの問題は、思ってた以上にマイクロプラスチックが身近にあることに驚きました。
普通にスーパーやドラッグストアに売っている歯磨き粉や化粧品にも、このマイクロプラスチックがすでに含まれていたんです。そんなこと知ってましたか?自分だけならまだいいですが、家族の子供、赤ちゃんにまで、このマイクロプラスチックがすぐに体内に入り込んでしまうんですよ!
とても気になるこのマイクロプラスチック問題、どんなものなのか調べてみました。
マイクロプラスチックは環境問題だけじゃない!
プラスチックゴミで海が汚染されているという問題をニュースで聞いたことありませんか?特に問題といわれているのが、細かく砕け散った小さなマイクロプラスチックというもの。
プラスチックは日光などの紫外線により、徐々に小さく崩壊・劣化していきます。そして5㎜以下の小さな破片にになったものをマイクロプラスチックと呼んでいます。
海の生物がエサと一緒にこのマイクロプラスチックを体内に取り込んでしまいます。このマイクロプラスチックを飲み込んでしまう生物はどんなものがいるのでしょうか?
・ウミガメ
・魚
・貝類
・サンゴ
・ゴカイ
・動物プランクトン
このようにプランクトンなどの小さな生物さえも、マイクロプラスチックを飲み込んでしまいます。
食物連鎖の考えから、捕食する生物には大量のマイクロプラスチックがその体内へと蓄積されるでしょう。
私は魚を食べます。そしてきっとそこから私の体内にもマイクロプラスチックが蓄積されているでしょう。知らない間に、人の身体には人が作ったプラスチックが取り込まれているんです。
マイクロプラスチックが人体に影響を及ぼす
ではマイクロプラスチックは人体には影響あるのでしょうか?まだすべては解明されていないかもしれませんが、マイクロプラスチックは人体に害があると感じました。その理由とは次のようなものです。
例えプラスチック自体には人体に悪影響がないとしても、プラスチックの性質上から人体に害を及ぼす物質を取り込んでしまうことになるのです。
人がプラスチックを作る過程において、様々な薬物や添加物を加えていきます。プラスチックの硬さを調整したり、燃えにくくしたりするために添加物を使用します。この添加物には、有害物質も含まれているのです。
また、細かくなったマイクロプラスチックは、海を漂いながら海水中にある有害物質や化学物質を吸着させてしまいます。生物がマイクロプラスチックをエサと一緒に飲み込んでしまえば、通常では考えられないほどの有害物質を取り込んでしまうことになります。
最近、「ガンは2人にひとりがなる」と言われるようになりました。もしかしたらですが、こういったマイクロプラスチックが人体に影響しているのかもしれません。
マイクロビーズは人が作り出すマイクロプラスチック 歯磨き粉や化粧品にも!
海に漂うプラスチックだけが、マイクロプラスチックになるワケではありません。人はこのマイクロプラスチックを、自ら作り出しているのです。それが「マイクロプラスチックビーズ」です。または、マイクロビーズと呼ばれています。
マイクロプラスチックビーズが含まれる化粧品や商品とは?
「スクラブ洗顔」という商品がありますよね。これは毛穴の汚れまで落としてしまうものです。こういったスクラブ洗顔には、プラスチックで作られた球体のビーズが含まれているものもあります。このスクラブこそが、「マイクロプラスチックビーズ」なのです。
他にも次のような商品にも、このマイクロプラスチックビーズが含まています。
・シャンプーやコンディショナー
・ボディ洗浄
・ハンドクリームやリップクリーム
・日やけ止め
・クレンジング
・フェイスパック
・口紅やチーク
・アイライナーやマスカラ
以上のようなものに含まれています。
恐いと思ったのは、赤ちゃんや子供にまで使われるものが含まれていること。幼いころからマイクロプラスチックが体内に蓄積されれば、それだけ有害物質をたくさん体内に取り込んでしまうことがあるということですよね。
マイクロプラスチックビーズが含まれているか確認するには?
こういった化粧品などの成分表をよく見てみてください。「ポリエチレン末」と書いてあれば、使用を避けたほうがいいかもしれません。「高融点ポリエチレン末」もマイクロプラスチックビーズです。
心配な方は、その商品のお客様問合せをしてみたほうがいいですね。
マイクロプラスチックビーズの規制は?
マイクロプラスチックを使用を制限する法規制はまだまだです。世界の各国や自治、そして企業によりマイクロプラスチックの使用制限が始まっています。
・2014年オランダ・オーストリア・ベルギー・スウェーデンは使用禁止の共同声明
・2017年ニューヨーク州禁止法案提出発表
・2020年以降カリフォルニア州ではマイクロビーズを含んだ製品の販売禁止
・2016年末までに花王はマイクロプラスチックビーズ全てを代替素材へ切替
・2018年までに資生堂は切替
世界各国で、そして世界の化粧品企業でもこのマイクロビーズ製品の代替・廃止・規制は広がっていってます。
しかし企業の製品が代替完了しても、公式でないショッピングサイトではブランド名を残したまま販売が続いています。それに取り組みが遅れている国や企業もあるでしょう。
消費者のあなたが気をつけなければ、自分や家族の健康を守ることができません。自治体任せ、企業任せだけではダメなんです。
まとめ
マイクロプラスチックは単純な環境問題ではない
・地球の汚染問題だけではない
・すぐ身近にあなたの健康に影響している
マイクロプラスチックは人体に影響があるのか
・プラスチックには有害な添加物も含まれる
・プラスチックは有害物質を吸着させる
マイクロプラスチックは身近な化粧品にも含まれている
マイクロプラスチックが入っているか確認する方法
・成分表の「ポリエチレン末」を探す
マイクロプラスチックの規制は?
・まだまだ規制途中である
・使用者の自己責任の範疇である