洋服をお店でいろいろ試着していると、なんだかスッキリしたスタイルのパンツがありました。ショップ店員さんもすごく似合ってるっていうので購入決定!結構ないいお値段でしたが、それだけの価値はあるかな?
でも…家に帰って、鏡の前ではいてみると、なんだか太って見える。
えっなんで?ぜんぜん違うじゃん!脚が太く見えるし!(実際は太いのですが…泣)
これってもしかして、ショップのは痩せて見える鏡だったんじゃないの?ウワサには聞いたことがあったけど、まさかホントにそんな鏡があるなんて!
そういえば、あのお店で写った私って、いつみてもスタイルがよかったような?そのおかげもあって、あのお店にいると居心地がいいのかな?
そんな痩せて見える鏡があるのか、調べてみることにしました。
痩せて見える鏡って、ホントにあるの?
痩せて見える鏡は、本当に存在します。
鏡の種類としては次のような名前で販売されています。
- シェイプアップミラー
- スキニーミラー(Skinny Mirror)
痩せて見えるって、どんな原理になってるの?
鏡の断面は通常は平面になっています。
しかし鏡の断面がが凹凸形状になることによって、その映る姿が変形します。
横長に見えたり、縦長に見えたりするのです。断面が凸型になるのは、虫眼鏡と同じような原理ですよね。虫眼鏡で見ると、巨大に見えますが、あわせて中心部が膨らんだように見えます。
右と左のイラストの人物、痩せて見えたり太って見えたりしませんか?目の錯覚ではなく、現実に違って見えるのです。
痩せて見える鏡を設置する理由
今やいろんなお店で、この痩せて見える鏡が設置されています。
- アパレルショップ
- 美容院
試着室の鏡にはこの「痩せて見える鏡」を置いてあることがあります。他にも飲食店や人が集まるような場所に設置されています。
なぜ痩せて見える鏡を設置しているのでしょうか?それは次のような効果があるからです。
【痩せて見える鏡を置く理由】
- ・鏡を見るお客の気分が良くなる
- ・洋服など売り上げがアップする
- ・滞在時間が長く、リピート率もアップする
海外のアパレルショップでは、この「痩せて見える鏡」を設置したところ、売上が18%もアップしたという効果があったようです。
また店内の見える所に「痩せて見える鏡」を置くと、気分が良くなり滞在時間も長くなることがあります。そしてお店に対して良いイメージが残り、リピート率も高くなることが期待できるのです。
鏡以外にも痩せて見える効果がある
痩せて見える鏡があることがわかりました。
でも、鏡の性能以外にも、痩せて見えることがあります。
・配色やライティング
・距離
この2つの要素も、痩せて見えるかどうか、とても影響があります。
痩せて見える色・ライティングについて
白い服は「膨張色」なので、太って見えるということを聞いたり体験したことがあると思います。実際、黒い服を着れば痩せて見えますよね。
これがアパレルショップなどの試着室の周辺にも利用されています。鏡に映った時の背景や床の色、そしてそのライティング照明の当て方などです。LEDや超白色の照明を使ったりなど、ライティングによって質感を表現できるんです。
痩せて見える鏡の距離
身体の全身が映る鏡の前に立ってみてください。
その鏡のすぐ前にまで来て見た自分の姿よりも、鏡からかなり離れて見た自分の姿のほうが痩せて見えます。
人の眼は点の位置から見ています。そのため近くのものは縦横の幅が長く見えてしまいます。遠い距離から見ると、縦横幅が収縮して見えるようになります。
カメラマンさんによっては、人物の写真を撮る場合にわざわざ遠い距離から望遠レンズで撮影する場合があります。これはちょっとでも痩せて見える効果があるからです。ただしその場合、人物の躍動感や臨場感・生命力が伝わりにくくなります。

まとめ
痩せて見える鏡はあるの?
・シェイプアップミラー
・スキニーミラー(Skinny Mirror)
痩せて見える鏡から期待できる効果
・お客さんの機嫌が良くなる
・売上アップにつながる
・滞在時間、リピート率のアップ
鏡の性能以外に痩せて見える方法
・配色とライティング
・鏡との距離