では、問題です!
「九州の県名を全て答えなさい」
え~っと、福岡でしょ?それに大分県に…あと鹿児島ね。それから~えっと、全部でいくつあるんだっけ?
「九州」って言うぐらいだから、9つ県があるんでしょ?えっ、あと6つも県があるの?なんだろう?全然分かんない!
…
どうでしょうか?何か不思議な感じがしませんか?
「九州に9つ県がある」?
そんなハズはありませんよね。
「九州には8つの県がある」という場合は沖縄も含まれています。九州地方に沖縄を含めることありますが、一般的に「九州」といえば沖縄は含みません。
九州の県名をぜんぶ言えますか?そしてなぜ「九州」と呼ばれるのでしょうか?
九州の県名を全て言えますか?
「九州の県名を全て答えなさい」
・・・
その答えは次の通りとなります。
1、福岡県
2、熊本県
3、鹿児島県
4、長崎県
5、大分県
6、宮崎県
7、佐賀県
以上の7つの県が九州となります。ちなみに人口の多い順番で県名を表示しています。
九州出身の人や、九州に関係のある人ならば県名を全てわかると思います。でも九州へ行ったことのない人や東北・北海道地方の人にとってはあまりなじみがありませんよね。
特に九州の県名で出てきにくいのが「宮崎県」「佐賀県」ではないでしょうか?名産品や観光地名などがわからない人もいるかもしれませんね。
7つの県なのになぜ「九州」なの?
でも、なぜ7つの県しかないのに「九州」と呼ばれているのでしょうか?もちろん、それにはちゃんとした理由があります。
九州はいまの「7つの県」になる前には、「9つの国」がありました。その9つの国(読み方)というのは次の国になります。
筑前国 (ちくぜんのくに)
筑後国 (ちくごのくに)
豊前国 (ぶぜんのくに)
豊後国 (ぶんごのくに)
肥前国 (ひぜんのくに)
肥後国 (ひごのくに)
日向国 (ひゅうがのくに)
大隅国 (おおすみのくに)
薩摩国 (さつまのくに)
以上の国です。だから「九州」と呼ばれていたんですね。
明治の廃藩置県で次のように県名に変わったのです。
- 福岡県:筑前の一部、筑後の一部、豊前の一部
- 熊本県:肥後
- 鹿児島県:薩摩と大隅
- 長崎県:肥前の西側
- 大分県:豊前と豊後
- 宮崎県:日向
- 佐賀県:肥前の東側
このように9つあった国が、7つの県に変わったのです。
だから「九州」と呼ばれるんですね。
九州の県の位置と県庁所在地名を確認しておこう!
いまの九州の県の位置関係も理解しておきましょう。
以上のような位置関係となっています。
あわせて県庁所在地も知っておくといいですよね。
- 福岡県:福岡
- 熊本県:熊本
- 鹿児島県:鹿児島
- 長崎県:長崎
- 大分県:大分
- 宮崎県:宮崎
- 佐賀県:佐賀
以上のように九州の県は、全て県名と県庁所在地名が同じです。
日本には47都道府県がありますが、そのうち18が県名と県庁所在地名が異なります。
例えば神奈川県ならば横浜市というようにですね。九州はそれがないんですよね。

まとめ
【九州のひとつひとつの県について】
福岡県
・元の国名:筑前の一部、筑後の一部、豊前の一部
・県庁所在地名:福岡
熊本県
・元の国名:肥後
・県庁所在地名:熊本
鹿児島県
・元の国名:薩摩と大隅
・県庁所在地名:鹿児島
長崎県
・元の国名:肥前の西側
・県庁所在地名:長崎
大分県
・元の国名:豊前と豊後
・県庁所在地名:大分
宮崎県
・元の国名:日向
・県庁所在地名:宮崎
佐賀県
・元の国名:肥前の東側
・県庁所在地名:佐賀