バーベキューで肝心なのは「火おこし」です。
「たき火の火おこし」と「バーベキューの火おこし」ではぜんぜん違います。そういった火おこしの違いをちゃんと理解して、上手にバーベキューの火おこしをしましょう。
【火おこしの違い】
焚火(たきび)の場合
焚火の場合は「燃やす」ことが目的です。なので火おこしについても、「早く」「勢いよく」を重視して火をおこしていきます。
野性味あふれる男子系バーベキュー
この男子系の特長としては、火が勢いよく燃えていると楽しい!の優先順位が高くなります。バーベキュー本来の食材を焼くという目的に付け加えて、勢いのいい炎を見たいとか、燃やすと興奮するなど、別の意味としてバーベキューを楽しむ傾向にあります。
おしゃれでスタイリッシュなバーベキュー
バーベキューの上達者でおしゃれでスタイリッシュのバーベキューをする場合、火おこしの方法も少し違ってきます。子供や女性も安心して優雅にくつろいで自然をいとおしく楽しむ人向けのバーベキューです。
以上のように「火おこし」についても、目的によってその方法が違ってきます。ここでは「おしゃれでスタイリッシュなBBQ」のための火おこし方法を説明していきます。
スタイリッシュなバーベキューの火のおこしに必要なもの
おしゃれにスタイリッシュなバーベキューの火のおこし方ということで、ネスタリゾート神戸でのバーベキューを例にして、限られた条件で火おこしをしてみます。それでは火をおこしに必要なものを見ていきましょう。
- コンロは丸型 Weber製グリル
- 炭(大きさはバラバラ)
- 着火剤(固形タイプ少量)
- マッチ
以上の条件となります。
コンロは丸型 Weber製グリル
Weber製グリルはバーベキューの本場、アメリカで人気の丸型のコンロです。ほかのバーベキューコンロと違って、「ふた」が付いているのが特長です。そのため4つの調理方法が可能であり、ステーキを肉汁たっぷりで柔らかく焼けたりピザやロースト料理もできる高性能なコンロです。
炭
今回の炭は大きさもバラバラなタイプです。大きな炭もあれば、炭の欠片も交じっています。火おこしにはコツが必要です。
大きさがほぼ統一された炭はならば誰でも比較的簡単に火おこしができます。値段は少々高くなりますが、初心者や火おこしに自信がない人は大きさが統一された炭を準備するようにしましょう。
着火剤
今回利用する着火剤は、固形状の棒タイプ(2本)のものです。これだけで十分、炭に火をおこすことができます。
着火剤は他にもペースト状のものや、バーナーを使うことがあります。またバーベキュー上級者ならば、カセットコンロと炭焼き火起こし器を使ったりします。
マッチ
今回はマッチを使います。火おこしが上手な人ならばマッチ1本あらば問題ありません。慣れてない人だと、マッチで火をつけようとすると折ってしまったりして失敗することがあります。
マッチ以外のチャッカマンやライターがあると初心者には便利かもしれませんね。
丸型コンロの火おこし方法
炭置き網の中心に着火剤を置きます。
着火剤を中心にして、その周りに炭を立てるようにして配置したあと、マッチで着火剤に火をつけます。着火剤には簡単に火がつきます。このときコンロ下にある給気口は空けておきます。
着火剤の炎は、一定の火力を持続して保つことができます。しかし紙を燃やす時とは違い、爆発的な火力は出ません。上手に火おこしをする必要があります。
火に当たる炭の部分に火が移ったら、炭を増やし配置を変えます。着火剤の中心には新しい炭を立てるようにして配置します。火が付いた炭は燃えている場所を下にして外側へ配置します。
焼き網を乗せ、脂身のある肉を焼きます。焼けた肉から脂がしたたり落ち、それに火がついてさらに炭にまんべんなく火が移ります。
これで丸型コンロの火おこしの完成です。利用人数や食材の量によって、さらに炭を加えたり給気口を開閉して火加減を調整します。
バーベキュー「火おこし」の注意点
おしゃれにバーベキューをする場合の「火おこし」の注意点があります。
紙類は燃やさない、新聞紙は使わない
紙は燃やさないでください。
紙を燃やすと、軽い灰が大量に発生します。風が強ければ簡単に灰が舞い上がります。その灰がバーベキューで焼いている食材についてしまうのです。バーベキューで焼けた食材に黒いブツブツがついているのを見たことありませんか?灰がついたバーベキューなんて子供に食べさせたくないですよね。
新聞紙にはインクが含まれています。インクの中には有害とされる物質が含まれている可能性もあります。燃やすことでそのインク成分が食材に移るのです。
河原で学生達が集まってワイワイと遊びながらするバーベキューならば紙や新聞紙を使って火おこしするのもいいでしょう。でもおしゃれでスタイリッシュなバーベキューをする上達者ならば、火おこしに紙は使いません。
炭はあまりいじらない
バーベキューをしていると、ついつい炭をいじりたくなる人がいます。火加減の調整は基本的には給気口の開閉で行います。頻繁に炭をいじることはオススメではありません。炭をいじる人以外の人達はその行為を見守ったり待たなければなりません。
どうしても炭をいじりたいのならば、焚火をしてください。もちろん火遊びは注意が必要です。

おしゃれでスタイリッシュなバーベキューを楽しもう!
世の中のバーベキュー好きの男性には、「野性味あふれる男子系バーベキュー」と
「おしゃれでスタイリッシュなバーベキュー」の違いがわからない人がたくさんいます。
そして女子の多くは「おしゃれでスタイリッシュなバーベキュー」を楽しみたいのです。
肉を焼くだけでなく、バーベキューでいろんな料理ができることを期待しています。
パイ包みやピザやデザートをグリルで作れると本当に楽しくなりますけどね。