「半側発汗」は、「はんそくはっかん」と読みます。
これは身体に起こる現象のことで、主に汗かきに悩んでいる人が利用する方法です。
この半側発汗をうまく利用すれば、部分的に汗を抑えることができるとされています。果たしたその効果はあるのでしょうか?
いろいろと検証してみたいと思います。
半側発汗とはどういう意味?
半側発汗(はんそくはっかん)とは、片側の身体の皮膚を圧迫すると、左右や上下の反対側の身体の部分から発汗するという身体現象です。皮膚圧発汗反射とも呼ばれています。
身体を横にして寝ると、下の部分は圧迫され汗が減り、反対側の上の部分は発汗します。このように身体の中心線で左右にわかれて逆の発汗作用となります。
身体の上下でも、おへそあたりを中心として、身体の上半身を圧迫すると汗が抑えられ、下半身は逆に発汗します。
この半側発汗の現象を利用して、日本では古くより舞妓さんや芸者さんが「芸者の高帯」という方法をしています。舞妓さんは白塗りのお化粧した顔に汗をかきたくないですからね。
舞妓さんや芸者さんは帯を通常よりも高い位置に帯を締めています。圧迫された部分は汗をかきやすくなり、その反対側である顔や頭などは汗を抑えられるのです。またこの帯を締める位置には、汗を抑えるツボがあります。
バストトップより数センチ上にある屋翳(おくえい)というツボと、脇の下にある大包(だいほう)というツボを刺激することで、汗が抑えられているという理由もあります。
半側発汗のやり方 ベルトの効果とは?
半側発汗を実践しようとして、日常生活で着物を着るなんてことはありません。普段でもこの半側発汗を利用する方法として「汗止め帯」があります。
この「汗止め帯」はサイズもいろいろありますし、男性でも使えるものです。自分の胸囲にあったサイズのマジックテープで止める細い帯となっており、ツボ押し用の突起部もついたものがあります。
これを利用した人には、「驚くほど効果があった!」という人もいれば、「まったく効果がなかった」とがっかりする人がいます。体質の違いもあるのでしょうが、この半側発汗の作用が自分には効果るのかどうか、できれば試す前に知っておきたいですけどね。
この「汗止め帯」は、顔や頭の汗だけでなく、脇汗も抑える効果があります。胸につけて位置よりも上の身体部分の汗は出にくくなるようですね。脇汗に悩んでいる人にも効果が期待できそうですね。
半側発汗の強さや面積で違いはあるの?
皮膚を強く圧迫すれば、その効果は強くなります。また、圧迫面積が広くなれば、さらに効果は強くなります。
立った状態だと、全身に同じように汗をかきますが、あおむけで寝た場合は、下半身のほうが早く汗をかきます。これは寝たときに背中の肩甲骨あたりが強く押されるために、上半身よりも下半身のほうが汗をかきやすくなるということですね。
このように身体の半側発汗には様々な特長があります。
詳しくは次のサイトにてご確認ください。
皮膚圧迫と発汗反応-半側発汗のメカニズム-
「汗止め帯」の使用体験者からのレビューにもありますが、顔・頭・脇汗の制汗効果があるからといって、あまり強く圧迫してしまうと、身体に跡がついてしまったり、締め付けが苦しくてなったりします。
体質や個人差もあるので、自分でいろいろと試しながら半側発汗の効果を体験してみてください。
まとめ
半側発汗とは?
・身体の皮膚を圧迫すると、左右上下反対側の身体から発汗する身体現象
半側発汗のやり方
・「汗止め帯」を利用する
「汗止め帯」は効果があるのか?
・個人差がある
・ものすごく効果があったり、まったく効果がない人もいる
半側発汗は強さや面積で違いはあるのか?
・強つ広い面積ほど、効果も強くなる