「神奈川新聞花火大会は2017年から休止となります!」
これは2016年8月24日に神奈川新聞社と神奈川新聞花火大会実行委員会から発表された内容です。
「中止」ではなく「休止」となりますが、もしかしたらもう二度と神奈川新聞花火大会が見れなくなってしまうかもしれません。いつから再開されるのかは、まったくの不明です。夏の花火大会が、2017年のタイミングで休止になるなんて、よっぽどのことですよね。
この休止になった理由・原因は何なんでしょうか?そしてその理由には、今後の全ての花火大会について、深い意味と暗示があるのです。
神奈川新聞花火大会「休止」の理由とは?
「神奈川新聞花火大会」は、2016年で31回目となった歴史ある花火大会です。2016年の花火大会も大きな問題もなく無事終了しています。それが2017年の開催は一転して、中止ではなく「休止」となりました。休止発表とともに、その理由も伝えられています。
以上が神奈川花火大会が休止される理由です。
これらの理由についてもう少し詳しく考えてみましょう。
来場者数が増えることは、良いことばかりではない
どんなイベントにせよ、来場者数が増えることは大歓迎ですよね。でも来場者数のある一定の割合の人は、警察が困るような「悪いこと」をします。花火大会では、立入禁止区域に入り込んだり、道路に座り込んでしまうことですよね。
この「悪いことをする人」が増え、警察が対応できなくなり安全性が保たれなくなたのです。来場者数が増えすぎたのか?あるいは「悪い人」の一定の割合が増えたのか?花火大会開催において、警察ではもう手に負えなくなったということです。
神奈川新聞花火大会以外にも中止になった花火大会がある
実は「神奈川新聞花火大会」の他にも中止になったり、開催が危ぶまれた花火大会があったのです。
横浜みなとみらいにある観覧車「コスモクロック21」は時計となっており、年末から年明けにむけてカウントダウン花火を開催していました。しかし2015年末はリニューアル工事のため中止となり、翌年の2016年末も花火は開催されませんでした。
赤レンガ倉庫では「おしゃれ花火」という仕掛け花火が開催されていましたが、安全上の理由から2016年末は中止となっています。
東京湾大華火祭の花火は、メイン会場となっていた場所が2020年東京オリンピック・パラレンピックの選手村で工事着手により休止となっています。
鎌倉花火大会は、内部事情が混迷したため2017年の開催中止を発表したものの、その後、市長が開催を発表した。

横浜開港祭花火は2017年6月3日の開催を予定するものの、開催1ヶ月前になっても正式発表ができない状態となっていました。
花火大会中止は「格差社会の表れ」である
一般大衆が楽しめる夏の時期最大の娯楽「花火大会」が、この近年その開催が中止や休止、そして開催が困難になってきています。なぜ困難になるのかはその花火大会それぞれに問題があるのでしょうが、それには時代とともに変わりつつある変化によるものがあるのではないでしょうか。
かつては日本人なら誰もが知る「マナー」「ルール」「礼儀」「思いやり」などは外国人にとってはわかりづらいものであります。それがグローバル化と格差社会がさらに拍車をかけ、「日本人の心」が欠如しつつあるのです。
特に「格差社会の影響」は今後もっと深刻なものになりそうです。花火大会などの無料で楽しめる娯楽は減り、有料の娯楽が成長していきます。例えば、年末のカウントダウンについてはクルージングの人気が上昇しています。通勤電車にしても、京浜急行電鉄では必ず座れる「モーニング・ウィング号」が人気です。
お金のない人はだんだん不便になり、お金のある人はだんだん便利になっているのです。
まとめ
神奈川新聞花火大会、休止の理由
・来場者数は増えすぎ、警察の対応も困難
・各所で花火大会中止で横浜の花火大会に集中
・打上げ発数が8,000発→15,000発に増え来場者数も増えた
・立入禁止区域に入り込んだ人がいた
・道路に座り込んで緊急車両の通行の妨げとなっていた
・花火が見れる空き地が減少した
神奈川新聞花火大会以外の危うい花火大会
・横浜みなとみらい「カウントダウン花火」【中止】
・赤レンガ倉庫「おしゃれ花火」【中止】
・東京湾大華火祭【休止】
・鎌倉花火大会【中止発表→開催】
・横浜開港祭花火【1ヶ月前でも正式発表できず】